令和6年1月13日に開催された環境子どもフォーラムでは、特別ゲストとして環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが講演してくださいました。テーマは、「かごしまでヒーローになれる授業～たいせつな生物多様性のおはなし～」。

WoWキツネザルさんのテンポよく軽快なトークに、子どもも大人もぐんぐん引き込まれていきます。

WoWキツネザルさんが生物多様性のポイントのひとつとして教えてくれたのが、地球にはいろいろな環境があるからこそ、それぞれの環境に適したさまざまないきものがいるんだということ。鹿児島という地域だけで考えてみても、島が多かったり火山があったりすることから、実にさまざまな環境が存在します。あらためて、鹿児島にはたくさんの環境があることや、それによってさまざまないきものがいることに気づかされました。

私たちの暮らしにもたくさんの恵みをもたらしてくれている生物多様性。でも、地球上では生物多様性が失われつつあります。大切な生物多様性を守るために、私たちに何ができるでしょうか？

最初のステップとしてWoWキツネザルさんが教えてくれたのは、「いきもののことをすきになる」こと。実際に見ることができなくても、本で読んだり映像を見たりすることでも良いそうです。いきものの命を美味しくいただくことで、そのいきものを好きになることもできます。好きないきものがどんどん増えていくと、生物多様性を守るモチベーションにつながります。
かごしま環境未来館には水族館や動物園と違い、実際にたくさんのいきものがいるわけではありませんが、いろいろな方法でみなさんにいきものを好きになる機会やきっかけを提供することができると、改めて生物多様性に対する未来館の使命を感じました。

ヒーローは1人だけじゃなくたくさんいていい、みんなの小さな力を合わせて大きな力にしようというWoWキツネザルさんの呼びかけを聴きながら、志をもって発表にのぞんでくれた小さなみなさんの後姿をとても頼もしく拝見しました。大人も子どもも、みんなでヒーローになって、鹿児島の生物多様性を守っていけたら嬉しいです。