かごしま環境未来館

更新日:2022年07月13日

7月4日(月曜日)、かごしま環境未来館の休館日に職員研修を実施しました。

今回の研修は、環境未来館へ団体で見学に来られる方々を対象に、単に展示の解説を聞いてもらうだけではなく、見学に来られた方々自身が主人公になって、より楽しみながら環境について学ぶ場にしていくにはどうしたら良いかについて、考え、話し合い、受け入れのプログラムを作ってみるという内容でした。

スタッフ研修の様子4研修の様子

川嶋氏の講義

午前中は、公益社団法人日本環境教育フォーラム前理事長の川嶋直先生より、「インタープリテーションと問いについて」の講義がおこなわれました。

スタッフ研修の様子2
Zoomでの川嶋先生の講義の様子

インタープリテーションとは
通訳・翻訳という意味が一般的ですが、環境教育の場では、目に見えない自然・環境・歴史・文化や、それらと私たちとの繋がりを伝える手法(技術)のことで、100年ほど前にアメリカの国立公園で始まったそうです。

中国の古いことわざで、「聞いたことは忘れる」「見たことは覚える」「やったことはわかる」とあります。これは学ぶ側からの見方です。これを伝える側の言葉にしてみると、「言ったことは忘れられる」「見せたことは思い出してもらえる」「やってみたことはわかってもらえる」と言い換えることができます。
伝える側である私たちは、伝えるためにあらゆる工夫をこらし、単に「言った」かどうかではなく、「伝わった」かどうかを考えることが大切だということを学びました。

プログラムシート作り

団体見学の参加者が主体的な学びになるように、来館から退館までの一連の流れを、問いかけを大事にしながら考えてみました。

スタッフ研修の様子3
グループでのワークショップの様子

ただ案内を聞いていただくだけではなく、参加者自身に考えたり話し合ったり、振り返る体験をしていただき、環境やそこに渦巻く問題に気付き、行動してもらうには、どのような「問い」を投げかければよいか。考えるほど、とても難しく、中々案がまとまりませんでした。

グループワークの後に、各グループで案を発表し、全員で案に対する意見を伝えるフィードバックをおこないましたが、案についての良い点と改善点がたくさんあがりました。

スタッフ研修の様子1
グループごとの発表の様子

冬には作成したプログラムシートを、スタッフに加えて川嶋先生にも体験・フィードバックしていただく予定です。
見学していただくみなさんのより良い学びとなるように、スタッフも学びつつ作成を進めていきます。楽しみにお待ちください!

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かごしま環境未来館

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