オゾンホールってなんだろう?('12/01/16)
地球上に光と熱をとどけ、生命を育んでくれる太陽。
しかし太陽光には、UV-Bという有害な紫外線(※1)が含まれています。
わたしたちがこの紫外線の影響を強く受けずに済んでいるのは、地球を覆っているオゾン層のおかげです。
(※1)参照 紫外線ってどんなものなの?
【オゾン層って何?】
高度10~16kmから50kmまでの上空(成層圏)には、大気中のオゾンの90%が集まっている「オゾン層」があります。成層圏にあるオゾン層は、人間や動植物に悪影響のある太陽光の紫外線(UV-B)を吸収し、地球上の生物を守っています。
オゾンは常に分解や生成を繰り返し、オゾン層では一定のバランスが保たれています。しかし、フロン(※2)などの化学物質の影響でこのバランスがくずれ、オゾン層の減少が始まりました。
フロンは大気中で分解しにくく、地上で放出されてゆっくりオゾン層に達します。そこで紫外線によって分解され、塩素原子が発生し、触媒となって、非常にたくさんのオゾンを分解してしまうのです。
(※2)参照 フロンガスってどんなもの?(1月27日)
【オゾンホールって何?】
南極域上空ではオゾンの減少が激しく、とくに毎年8~12月頃にはオゾンの量が極端に減ってしまいます。人工衛星でとったオゾン濃度の解析図では、南極域上空のオゾン層に穴があいたように見えるので、『オゾンホール』と呼ばれています。
1980年代から1990年代半ばにかけて急激に大きくなり、その後もほぼ毎年大規模に形成されています。年々変動がありますが、現時点では縮小の兆しがあるとは判断できず、南極域のオゾン層は依然として深刻な状況といえます。
参考文献:パンフレット「オゾン層を守ろう」-環境省 地球環境局フロン等対策推進室-
一方北極域の成層圏に関しては、南極域ほど顕著なオゾン破壊がこれまで起きていませんでした。
それでも、1996年、1997年、2000年、2005年など北極域上空の成層圏が低温で推移した年には、南極オゾンホールと比べると小規模ながら、オゾンホール的な状況が現れていました。
それが2011年今冬、史上最大のオゾン破壊が北極域上空で進行中であることが明らかとなりました。
参考文献:独立行政法人 国立環境研究所ホームページ



